2019年12月20日
A2:以下のような違いがあります。
(1)オープンループ制御
単純に駆動するための電圧(信号)をピエゾに入力して使用する方式です。
出力結果の変位(位置情報)を次の制御には利用しません。
ピエゾ素子の物性であるヒステリシス(履歴現象)やクリープ現象などを
問題としない場合(精密位置決めではない等)は、
クローズドループ制御より安価なためおすすめです。
オープンループ制御でのピエゾ製品とピエゾドライバの接続イメージはこちら
(2)クローズドループ制御
出力した結果を入力にフィードバックする制御方式です。
目的の位置又は入力波形に近付けるようにピエゾアクチュエータの動作を変位センサで測定し、
その変位センサの出力(位置情報)を入力にフィードバックします。
オープンループ制御より、正確な精密位置決めを行いたい場合に用いられます。
フィードバック制御を行うことにより、ピエゾ素子の物性であるヒステリシスや
クリープ現象を補正し、位置決め精度を上げることができます。
クローズドループ制御でのピエゾ製品とピエゾコントローラの接続イメージはこちら
標準品のピエゾコントローラでは出力電流が不足するケースの場合、
ハイパワーのピエゾドライバを併用します。
その場合の接続イメージはこちら