樹脂は環境に悪い?

2022年7月26日

今年も暑い季節となりましたが、東海・関東甲信では最も早い梅雨明けを記録したそうです。
年々気候変動による影響が大きくなっているように感じます。

近年、地球温暖化対策として、レジ袋有料化によってマイバックを使用するようになりました。
その結果どうなるかは様々な意見がありますが、少なくとも社会がプラスチックゴミによる環境への影響を意識するようになったのではと思います。
ちなみに、以下のいずれかに該当するレジ袋は、環境に配慮されているため、有料化の対象外となるそうです。
・繰り返し使用可能な強度(厚さ0.05mm以上)
・海洋生分解性プラスチック100%使用
・生物由来の有機性資源が25%以上使用

さて、メステックでは3Dプリンターを保有しています。
直接製品に使用する事はないものの、一部製品を保持する梱包材や、作業用の小道具・製品外形試作等で使用しております。

印刷するフィラメント(3Dプリンタでデータを出力するために用いる、細長い糸状の材料)の素材で良く使われる物の一つにPLA樹脂があり、こちらは生物由来の材料で環境負荷が低い物になります。
PLA樹脂のフィラメントは、トウモロコシやサトウキビのポリ乳酸で作られている為、こちらの材料を使うことにより、石油に依存しないことになるため、安定供給も期待できるのではと考えております。

現在、セミナーへの参加や、先輩方に教えてもらう等で、3DCADの勉強しています。
3Dプリンタでは、複雑な形状を印刷可能なので積極的に活用したいと考えています。
市販されていない物を設計、製作、評価する事は大変勉強になります。但し、色々挑戦していると、失敗することもあり、用途のない印刷物が出来上がることもあります。最近ではフィラメントに再加工する装置・サービスもあるので、廃棄せずに再利用することも可能ですね。

+++3Dプリンタの印刷物+++
3Dプリンタの印刷物

最近ではSDGs「持続可能な開発目標」が話題となっておりますが、上記は低環境負荷の生産・廃棄と再利用性があるので目標に近い物になります。今後様々な社会問題が起きるかもしれませんが、良い方向になるようにモノづくりを行いたいです。

【 今月のブログ 製造部門:Nさん 】

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