空気の流れを考える

2022年2月21日

メステックの主要製品であるピエゾドライバ。こちらの設計において、発熱部品の熱管理は重要です。
効率的に部品を冷やすためには、(自然対流・強制対流)(エアインテークの配置)(放熱フィンの形状)など、
様々な要素を検討して、筐体内外の空気流れを決めます。
効率よく設計できると、小型で騒音のちいさな製品を作れることでしょう。

また、メステックではクリーンルーム(空気中のごみが少なく管理された部屋)で製品を組立てることもあり、
製造工程で利用しています。
クリーンルームのしくみは、フィルタでろ過したきれいな空気を、ひたすら流し入れ続けることです。
その清浄度を維持するには(ほこりのたまる場所=空気滞留)を作らないようにすることが大事です。
ここでもやはり、空気の流れをもとに設備の配置を考えます。

さて、昨今は感染症の蔓延が社会問題となっていますが、
感染症対策においても作業場の空気の流れ(換気)は大事ですよね。 
作業員のいる場所に空気滞留をつくらないように考えたいものです。
(上手な換気のしかた)としてよく耳にするのが、「部屋の対角にある窓を開けると効率的」 というものです。

ここでは、例として作業場の空気の流れを可視化してみます。
条件として、矢印の2か所の窓を入口・出口としました。

空気の流れ

線が空気の流れの向き、線色が流れの速さを表します。黄色(流れがはやい)、青色(流れがおそい)。
この画像からは、壁の裏側や、部屋の隅の空気の流れが悪いことがみてとれます。

実際には、作業棚なども配置されるので、それらの置き方などにも工夫がいりそうです。
もちろん、現実では作業場へのごみの侵入なども避けるため、いつでも窓を開けられるとも限りません。
換気設備や空気清浄機の配置なども関係するので、空気の流れの管理は簡単ではありません。

空気の流れを考える、という事は日常生活のその他の場面でも多くあり、とても大事なことですね。

【 今月のブログ 技術部門:Aさん 】

このページの先頭へ戻る